包括歯科診療

包括歯科診療

 

包括歯科診療とは、必要最小限の治療介入によって、永続性のある安定した本来あるべきお口の状態に回復することを目標にして行う診療です。

炎症と力のコントロール

歯の痛みの原因は炎症だけでなく噛む力も関係することが少なくありません。口元の炎症原因は単純なものが多いものの、力の要素は目に見えず、刻々と変化するためとても複雑です。力の要素診断には専門知識や経験が必要になります。

トラブルの原因を取り除く

炎症以外にも歯の位置異常や破壊的な要素となっている力の仕組みを見出すことができれば、その原因を取り除く治療が施せます。短期的に症状だけを取り除いたとしても、原因がそのままであれば再発するリスクは高いままです。

最小限の治療介入で最大の治療効果

炎症と力の総合診断によって患者の治癒能力を十分に引き出しながら、幅広い治療目的を達成するための患者にとってもっとも合理的な治療を施すことが可能となります。これは単にさまざまな治療手段を用いるということではなく、「最小限の治療介入で最大の治療効果をあげること」を意図しています。

歯科診療の基本は口元の維持・安定を図り、全身の健康に寄与することです。

そのためには成長・発育・成熟および老化の過程を通じて、好ましい形態と機能を備えた健康と活力の源となる咬合の育成・維持のサポートを継続的に行う必要があります。特に対処療法だけではなく将来にわたっての維持・安定を考慮することが重要であり、予防歯科、矯正歯科および修復歯科などの方法を総合した包括的な診療によって顎口腔系を育成することがホームドクターの重要な役割のひとつです。

ライフスタイルを改善すると、口元も健康になる。

 

体全体から見れば小さな硬組織(=歯)の破壊でも、それはある生活背景をもったひとりの患者の"骨格" や "体質" や "咀嚼習慣" を反映した歯列のなかで生じたものです。診断の際には、この生活背景を基に総合的に考察しなければなりません。総合診断のもっとも重要なことは、重大な障害に対する複合的な治療アプローチではありません。たとえ小さな疾患の徴候に対してでも疾患の背景や原因を考察し、必要最小限の治療介入によって本来あるべき口の状態へ回復する"可能な限り自然な道のりを探る"ことこそ総合的な診断と包括歯科治療なのです。

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